売れていくと寂しい本、うれしい本


売れると寂しい本ほど、読まれるために買われてゆくとうれしい売れるとうれしいし、
売れるとうれしい本ほど寂しい。
古本屋さんの永遠の煩悶だと思います。
ここ最近では、山之口獏の鯖に鰯。


また、古書的にはツブされる可能性の高い本で、でもあえて、個人的に、これはと思って
拾い上げたものが売れた時は、それはそれはうれしいものです。値段の高低ではありません。
よくぞ応えてくれた!という気持ちです。
私は「肩書きのない本」と呼んでいますが、いつの/誰の/出版社は、という検索では
出会いにくいが、実物を見たらきっと魅力的だろうと思う本です。
路面店をやるよろこびのひとつです。



給付金効果でしょうか。小学生がしぶーい漫画をお買い上げ。
本人が選ばないと選べない本で、署名入りで価格も小学生には日常的とはいえません。
店主はその時外出していたのですが、スタッフによると一瞬店内がざわめいたそうです。
後悔することのない使い方をするようにと、お母さまと相談された模様。
このままつき進んでほしいですね。