浜野佐知監督の新作 『百合子、ダスヴィダーニヤ』 6/6書きかえました
古本界隈でも話題になった『百合祭』『こほろぎ嬢』『第七官界彷徨−尾崎翠を探して』、
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
浜野佐知監督の新作が動き始めています。
底本は沢部ひとみ著『百合子、ダスヴィダーニヤ』(ISBN 4163440801)。
登場するのは湯浅芳子と宮本百合子。沢部さんの作品では野上弥生子を介して2人が出会う場面から始まります。
昨日、通り一辺のご紹介を書いたのですが、読みすすんでみると考えていたのと違っていて、内容についてここで紹介するより、映画のサイトと書籍を直接読んでいただいた方がいいと思いました。
文学史の人として枕詞についてくる雑なことばでざっくり紹介してはダメだなと思いました。それは大変失礼な話だ。そうゆうんじゃないな。青春とかでも違和感がある。
私の感想としては、とても細やかで読みながらこころの忙しい本です。すごくすごくおもしろい。この本を書いてもらって湯浅芳子さんは嬉しかったのではないかな。
「山梔」(野溝七生子)とともに季節ごとに読みたいと思いました。
映画制作にあたり、有志により「浜野佐知監督を支援する会」がつくられ、資金協力を募っているとのことです。
協力方法の詳細は、「浜野佐知監督を支援する会」サイトよりご覧ください。
浜野監督からのメッセージや、主要キャストもこちらで見ることができます。
http://d.hatena.ne.jp/hamanosachi/
以下ブログより転載いたします。
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浜野佐知監督の新作『百合子、ダスヴィダーニヤ』を実現させるために、皆さまに資
金協力をお願いしております。
『百合子、ダスヴィダーニヤ』は、1990年に書かれた沢部ひとみさんの著書で、ロシ
ア文学者湯浅芳子と作家宮本百合子の二人の濃密な青春時代が描かれたノンフィクショ
ンです。晩年の湯浅芳子に寄り添うように取材した沢部ひとみさんの手により、それ
まで宮本百合子により「一方的」に書かれていた二人の関係が、二人の往復書簡、ま
た湯浅芳子の証言により、鮮やかに蘇りました。
大正時代、湯浅芳子は女を愛する女であることを隠さずに生きました。一方、宮本百
合子は、湯浅芳子との共同生活の中、作家として充実した時間を送りますが、後に日
本共産党の書記長となる宮本顕治と結婚し、湯浅芳子のことを作中で酷評し、二人の
関係を全否定していきます。湯浅芳子は、沢部ひとみさんが描くまで、宮本百合子と
の関係について沈黙を守っていました。
『百合子、ダスヴィダーニヤ』に刺激を受けた浜野監督が、湯浅芳子と宮本百合子の
物語りの映像化に踏み切りました。映画実現のために1000万円の資金を必要としてお
ります。ぜひ、皆さまのご協力をお願いしたくメールしました。
ご協力いただく方法は3つあります。
1:広報・告知
2:カンパ
3:浜野監督のDVDを購入する
大正時代を生きた、女を愛する女の、本当にあった物語りです。
ぜひ私たちの手で、映画を実現させていきませんか!?
みなさんのご協力をお待ちしています。
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